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Zoom会議の文字起こしをしたい。でも、自分がホストではないし、イヤホンもしている——そんなとき、どうすればいいか困ったことはありませんか?
この記事では、自分がZoomのホストでなく、イヤホンを使っている状況でも、確実にZoom会議を文字起こしする方法を解説します。
ツールを活用した具体的な手順も紹介するので、実践すればすぐに使える内容になっています。
Zoomで録音ができない理由
Zoomには録音機能がありますが、これは基本的にホストしか使えません。ホストが録音を許可してくれた場合は参加者側でも可能ですが、許可されていないとボタンすら押せません。そのため、自分がホストではない場合には、他の方法を考える必要があります。
さらに、イヤホンを使用している場合、PCの外部スピーカーから音が出ないため、外部の録音ツールが音声を拾えません。これもハードルになりますが、クリアする方法はあります。
方法1:tldvを使った文字起こし(ホストの許可が必要)
tldvとは?Zoom会議の録画・文字起こし・要約が全部できるAIツール
tldv(Too Long; Didn’t View) は、ZoomやGoogle Meetの会議を録画し、自動で文字起こしと要約まで行ってくれるAIツールです。リアルタイムで会話をキャプチャし、終了後には検索可能な会議メモが生成されるため、後から内容を見返すのが圧倒的に楽になります。
特に注目すべきポイントは以下の通りです:
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✅ Zoomと連携し、AIボットが自動で会議に参加
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✅ 日本語を含む多言語に対応
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✅ 議事録のような要約を自動生成
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✅ 参加者が話した内容を話者ごとに分けて記録
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✅ 後から検索可能な「キーワードタグ」が自動付与
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✅ 要点だけを短くまとめた「タイムスタンプ付きハイライト」機能
tldvは、単なる文字起こしツールではなく、会議後の整理・情報共有・ナレッジ化までをカバーできる「会議のアシスタント」として非常に優秀です。
手順
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https://tldv.io/ にアクセスし、アカウントを作成します。
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Zoomと連携させます。
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会議にtldvボットを参加させる必要があるため、ホストに「tldvという文字起こし用のボットを入室させてもいいですか?」と事前に許可を取りましょう。
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ホストが許可すると、ボットがZoomに入室して録音・文字起こしが始まります。
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会議終了後、tldvのダッシュボードから文字起こしされた内容をコピーします。
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そのままChatGPTに「以上の文章を要約してください」と入力し、効率よくまとめましょう。
※注意点:ホストの許可なしにtldvを入れるのはマナー違反になります。必ず許可を取りましょう。
tldv使用時の注意点とコツ
tldvを使う場合、ボットが会議に入室するため、参加者全員が「録音されている」という意識を持つことになります。そのため、次のような点にも注意しましょう。
1. 会議の冒頭で録音許可の確認を取る
録音や文字起こしがあることを知らずに参加する人もいます。たとえホストが許可したとしても、参加者が不快に思う可能性もゼロではありません。会議冒頭で「この会議はtldvを使って文字起こしをしています。問題がある方はお知らせください」と一言添えるだけでも、印象がまったく変わります。
2. 機密情報には注意
tldvで録音・文字起こしされた内容はクラウド上に保存されます。無料プランでは保存期間や機能に制限があるため、有料プランの活用も検討しましょう。特に社内機密や顧客情報など、機密性の高い会話が含まれる場合は、利用可否を再度確認するのが安全です。
方法2:画面録画+音声文字起こし(ホストの許可が取れない場合)
ホストがtldvの使用を許可してくれない、またはそもそも許可を取るのが難しい場合は、画面録画を使って文字起こしを行う方法があります。
手順
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PCの画面録画ツールを用意します。おすすめは「OBS Studio」などの無料ツール。
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Zoom会議を開始したら、録画をスタートします。イヤホンをしていても、画面録画ツールで「ステレオミックス」や「仮想オーディオデバイス」を使用すれば音声も録音できます。
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会議終了後、録画した映像を「VERW」というサービスにアップロードします。
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VERWが自動で文字起こしを行ってくれます。
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文字起こしされた文章をコピーし、ChatGPTに貼り付けて「以上の文章を要約してください」と入力します。
この方法なら、ホストの許可がなくても、自分で録音・文字起こしができます。
VERWでの文字起こしの精度と活用法
VERWは、音声ファイルや動画ファイルをアップロードするだけで自動的に文字起こししてくれる便利なサービスです。日本語にも対応しており、精度も高め。ただし、以下のポイントを押さえると、より精度の高い文字起こしが得られます。
音質が文字起こしの精度に直結
イヤホンをつけている状態で録音をする場合、音声の出力をPC内部でキャプチャする設定が必要になります。「仮想オーディオデバイス」や「ステレオミックス」といった設定を確認しておきましょう。
会話の整理
会議中に複数人が同時に話してしまうと、音声が重なり、文字起こし精度が低下します。録音を前提にしている場合は、話す順番や会話の間を意識することで、後の処理が格段に楽になります。
ChatGPTとの連携でさらに効率化
VERWで文字起こしされた長文は、そのまま読むのが大変です。ChatGPTに貼り付け、「要約してください」と入力することで、短時間で必要な内容だけを抽出できます。
実際に試してみた:tldvとVERWを比較してわかったこと
筆者自身も、複数回にわたってtldvとVERWを使って会議の文字起こしを実施しました。その結果、次のような違いが見えてきました。
比較項目 | tldv | VERW |
---|---|---|
導入のしやすさ | Zoomとの連携が必要、初期設定に手間 | 画面録画さえできればOK |
精度 | 高い(AIが文脈を理解) | 高いが音質に依存 |
要約機能 | あり(自動) | なし(ChatGPT併用でカバー) |
使いどころ | ホストに許可が取れる場合 | 許可が取れない、録音が必要な場合 |
プライバシー | 会議全体がクラウド保存 | ローカル録画からのアップロードなので管理しやすい |
実際、重要なプロジェクトの会議などではtldvを使うと、後から振り返る際に要点が整理されていて非常に助かりました。一方、急な会議や許可を取る時間がない場合は、VERWと録画の組み合わせが強力です。
よくある質問(FAQ)
Q1:tldvをZoomに連携するのが怖いのですが、安全ですか?
tldvは多くの企業でも利用されている実績のあるサービスです。Zoomとの連携はOAuth認証を使っており、安全性は高いとされています。ただし、個人情報や機密情報を扱う場合は、会社の情報セキュリティポリシーに従って使用してください。
Q2:イヤホンを外さないと録音できないの?
基本的に、PC内部の音声をキャプチャできる設定を行えば、イヤホンを使ったままでも録音は可能です。Windowsなら「ステレオミックス」を有効にする、Macなら「Loopback」などの仮想オーディオソフトを使うと良いでしょう。
Q3:録音したファイルはどれくらいの長さでも文字起こしできますか?
VERWや他の文字起こしツールにも制限はあります。無料プランでは1回あたりのアップロードサイズや文字数に制限がある場合もあるため、長時間の会議はパートごとに分割して処理することをおすすめします。
トラブルシューティング
tldvがZoomに参加できない
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ホストが許可していない可能性があります。
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Zoom側の設定でボットの参加をブロックしていることもあるので、Zoomの「セキュリティ」タブを確認しましょう。
音声が録音されない(画面録画時)
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スピーカー出力が「仮想オーディオデバイス」や「ステレオミックス」になっていない。
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録音ソフトの設定で「内部音声キャプチャ」が無効になっている。
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イヤホンからの出力になっていて、外部録音ソフトが拾えていない。
いずれも、事前にテスト録音をして確認することが重要です。
失敗例とその対処法
失敗例1:ホストの許可を取らずにtldvを導入
あるユーザーは、ホストに許可を取らずにtldvを使ってしまい、会議の途中でボットが強制退出させられ、信頼を失ってしまいました。このようなことを防ぐには、事前にしっかりと説明して承認を取ることが何よりも大切です。
失敗例2:録音したのに音声が入っていなかった
イヤホンを使用していたために録音ソフトが無音状態を録画してしまい、文字起こしできなかったケースもあります。ステレオミックスや仮想オーディオ設定を忘れずに確認しましょう。
応用テクニック:チームで情報共有する方法
録音や文字起こしが完了したら、それを自分だけで見るのではなく、チーム全体で共有するとさらに効果的です。以下の方法がおすすめです。
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Googleドキュメントに貼り付けて共有
文字起こしをそのままGoogleドキュメントにペーストし、コメントや議事録として活用。誰でも編集やコメントが可能です。 -
Notionに要約を投稿
ChatGPTで要約したものを、Notionに貼り付けてナレッジベースに。タグ付けや整理もしやすくなります。 -
Slackで要約のみ通知
全員に長文を送るのではなく、要点だけをSlackに投稿して共有効率を高めましょう。
まとめ:Zoom会議の文字起こしは工夫次第で誰でもできる
Zoomでホストでなく、しかもイヤホンをしている場合、一見すると録音や文字起こしは難しそうに感じるかもしれません。しかし、今回ご紹介した「tldv」や「VERW」といったツールを使えば、その壁は簡単に乗り越えられます。
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ホストに許可が取れるなら、tldvで簡単かつ高精度な文字起こしが可能。
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許可が取れない場合は、画面録画+VERW+ChatGPTという流れで対応。
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どちらの方法も、それぞれの特性を理解し、正しく使うことでストレスなく導入可能。
情報共有や議事録作成を効率化したい方は、ぜひこの記事を参考にして、実際の会議で試してみてください。